毎年決まって同じ悪夢を見る。
春。大学の構内を歩いている自分。
漠然とした不安と孤独感を抱きながら立ち止まって辺りを見渡す。
ざわざわする胸を抑えながら友人を探していると中央広場の時計が目に入る。
時刻は10時
一限に間に合わなかった……新学期最初の授業をすっぽかした。やってしまった。
次から出席すればよいのだが、なぜかもう単位は取れないのだと絶望する。
あぁどうしよう……そう言えば履修登録もまだしていないのを思い出した。もう何をどうしても遅い。
目の前が真っ暗になる。
(ダメだ、もう留年だ……)
絶望の中目を覚ます。
そこから二三秒間放心したあと我に返り
(そうだ、俺はもういい歳だった……)
と安堵する。
正直ピエロに追いかけられるより怖い。
人は皆それぞれのトラウマを抱いており、それは時が経って忘れたとしても深層心理にこびりついて時々夢の中で顔を出してくる。
だいたい留年なんかしていないのにも関わらず毎年欠かさず見るのだから恐ろしい。
それにしても夢にまつわる不思議な話が好きだ。
予知夢、正夢、夢に現れる謎の人、不気味な悪夢……
怖い体験談が無いという方も
「何か恐ろしい不気味な夢を見たことはないですか?」と訊くと
「そう言えば昔……」と、話してくれることは多い。
結構多いのが「自分自身に殺される夢」である。
様々なシチュエーションがあるのだが、ある程度共通する部分が多く
・学校、職場、自宅等、近しい場所で被害に遭う。
・女性だけが見る(私の聞く限り)
・基本的に逃げられない
私はそういう夢は見たことはないが、なんとも不気味なものだ。
夢占いによると、自分が殺される夢というのは「運命の好転」を暗示しているらしい。現在の状況が一変し、新たなスタートを迎える。
自分を変えるために一度死んで、新たに不死鳥のように蘇る……
何にせよ新たな自分に生まれ変わりたいという願望がそういう夢を見せているのだろう。
それにしても自分に殺されるとはどういうことなのか?
現状に不満を持って生きる自分に対して、このままでいいのか、何もせずにダラダラと生きていくのかと、深層心理のなかで自問自答をしていく中で
「てめえの力で勝ち取ってみろ!」
と、内なる猪木がビンタをしてくれているようなものかもしれない。
だとしたら本当の自分は果たしてどちらなのだろうか?
もしかしたら殺してくる側が本来の自分なのかもしれない。
殺される夢ではなく、実は自分を殺す夢を見ているのかも
女性ばかりが見る理由はなぜか?
「女は色んな顔を持つ」とは言うが、確かに女性は立場や場面に応じて多面的に自己を使い分けている。
母、妻、友人、恋人と、様々な自分を演じながら生きて、色んな自分と付き合いながら生活している。
それならば、深層心理の中にあるそのどれかしらが抱えるコンプレックスを、またどれか別の自分の顔が殺しに来たのかも……
男? 男はどうだろう。私はよくエイリアンに殺される夢を見るが、それも何か暗示しているのかもしれない。毎回パルスライフルの弾が出なくて捕まってやられる。
最近はサバゲーしてないから見てないのかも
恐ろしい夢も、その原因について考えてみると、意外と腑に落ちるものである。
夢怪談
たくさん集めて書いてみたい。
夢にまつわるえげつない話もそこそこ持ってるしな